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【φ125の塊からの削り出し】

写真の左が加工前の材料、右が完成品です。
今回は、φ125の丸材からの削り出し加工を行いました。

まずは旋盤で外径と端面を整え、芯を正確に出した状態で荒加工スタート。
そこからネジ部、貫通穴、側面穴などを工程順に仕上げていきます。
特に今回は削り代が多く、粗取りだけでもなかなかの切粉量でした。

途中でワーク温度の変化による寸法の狂いも出やすいので、
途中測定をこまめに行い、仕上げ時には刃具の摩耗と熱変位を考慮して微調整。
見た目はシンプルな形状ですが、精度を出すには地味に神経を使う加工でした。

そして何より……
削る量が多くてめんどくさ~い仕事でした(笑)。

それでも、仕上がった時の達成感はやっぱり格別。
こういう“削り出しで形にする”仕事こそ、加工屋の腕の見せどころですね。

北岡製作所では、丸物・角物問わず、精密加工から試作・小ロット対応まで一貫対応しています。
「ちょっと難しいかも?」という加工も、ぜひ一度ご相談ください。


【製作実績】SUS304製 フローメーター用ねじ込みフランジ

~ちょっとした調整がミソでした~

今回は、業務用フローメーターの部品として使うSUS304製のねじ込みフランジを作りました。

寸法はそこまでシビアじゃなかったんですが、
雄ネジと雌ネジのかみ合わせを合わせるのがちょっと手間でした。
ネジをスッと入れて、ガタもなくピタッと決まるところまで持っていくのがなかなか難しいんですよね。

SUS304は削ると熱を持ちやすいので、切削条件も少しずつ調整。
仕上がってみると、ツヤっと光ってキレイな仕上がりになりました✨

見た目はシンプルな部品ですが、実際はちょっとした手間と感覚が大事な仕事。
こういう細かい調整が、仕上がりの気持ちよさにつながりますね。

今日も「おっ、うまいこといったな~」って思える瞬間がありました😊


「チタン製部品の修正加工事例 〜折れたボルトを取り除き再生〜」

今回はチタン製部品の修正加工をご紹介します。写真右は修正前の状態で、中央に取り付けられていたボルトが途中で折れてしまっています。本来なら部品ごと廃棄するケースですが、北岡製作所では折れ込んだボルトを除去し、部品を再生することができました。

チタンは強度が高く、耐食性にも優れた材料ですが、その反面「加工が難しい素材」として知られています。特に折れ込んだボルトを取り除く際には、無理に加工すると母材を傷つけたり、工具を破損させるリスクがあります。そのため、特殊な治具でしっかりと固定し、切削条件を細かく調整しながら慎重に作業を進めました。

修正後の写真をご覧いただくと分かるように、母材を損傷させることなく折れたボルトを取り除くことができました。これにより部品を再利用でき、コスト削減や納期短縮にもつながります。

北岡製作所では、新規加工だけでなく、このような修正対応も行っています。「壊れたけれど直したい」「再利用してコストを抑えたい」といったご要望にも柔軟に対応します。お気軽にご相談ください。